前回の記事でマーケティングについての話をしました。
ただマーケティングというのは、いつまでも同じことをやっていてはいけません。
時代が変わるにつれて、マーケティングの理論も変化しているんですよね。
だからこそ、いつまでも同じことをやってると、時代の変化についていけずに置いてきぼりになってしまう事になります。
「じゃあ現代はどんなマーケティングをすればいいのか?」
そういった疑問が生まれてくるでしょう。
今の時代はマーケティング4.0と言われてます。
「4.0と言う事はその前もあったって事か?」
と思ったそこのあなた!鋭いですねっ(笑)
実際に今までにマーケティングの理論は1.0~4.0と変化してるんですよ。
あなたもこれからマーケティングをしていくなら、この理論がどういったものなのか知っておくほうが、より間違えたマーケティングをする危険がなくなります。
なので今回は、このマーケティングの理論が時代の変化によってどう変わってきたのか話していきます。
マーケティング1.0~4.0とは?
まず始めにマーケティング1.0~4.0について話していきます。
今までにマーケティングの理論というのは、4つの段階へと進化していきました。
マーケティング1.0、マーケティング2.0、マーケティング3.0、マーケティング4.0の4つです。
ちなみにこれらは『近代マーケティングの父』とも称されているフィリップ・コトラーが提唱した理論なんですよね。
小数点があるから、もしかしたら1.5とか3.5みたいな数字があると思ったでしょ?
僕はあると思ってたんですが、残念ながらそんな事ないんですよね(笑)
あなたもこの1.0~4.0のマーケティング理論を知る事によって、マーケティングの歴史を知る事ができます。
次からこのマーケティングの数字が変わるごとに何が変わったのか、一個ずつ解説していきますね。
マーケティング1.0
まず最初はこのマーケティング1.0から始まりました。
年代としては、1900年代~1970年代とされています。
世の中は戦争真っ只中だったり、戦争復興中だったりの時です。
そして高度成長期の時代でもあったんですよね。
この時の主流だったマーケティング1.0は製品中心のマーケティングでした。
とにかく商品をたくさん作って売れば、それだけで商品は売れていきました。
この時代は圧倒的にモノが足りてなかったんですよね。
戦争直後の復興の時期だったので、いろんなものが不足してたわけです。
食べ物だったり、着る物だったり、寝るところだったり・・・。
だから人々のニーズ(必要性)を満たしさえすれば物が売れたんですよ。
企業は大量生産とその消費に目を向け、とにかくたくさんの物を作り、大勢の人に商品の魅力を伝えることを重視してました。
そしてとった行動として、一般大衆を対象に、一方的にテレビなどのマスメディアで広告宣伝を取ったんですよね。
マーケティング2.0
つづいてマーケティング2.0です。
マーケティング2.0が主流だった年代は、1980年代~1990年代だと言われてます。
この時世の中はバブル経済の時代でした。
もうイケイケドンドンの時代ですよね。
そんなバブル経済の主流だったマーケティング2.0はどういったマーケティングだったのでしょうか?
マーケティング2.0は顧客志向のマーケティングだったんです。
この時代になると、お客さんに商品や情報がいきわたってた状態だったので、以前みたいに物さえ作れば売れるといった事がなくなったんですよね。
商品が増えたせいで、お客さんが商品を選べるようになったわけです。
そうなってくると、ライバル商品よりも自分たちの商品が選ばれるようにしないといけません。
今までみたいに、ただニーズ(必要性)を満たせばいいわけではなく、ウォンツ(欲求)を満たしていく必要が出てました。
お客さんのウォンツ(欲求)を満たすような商品を作って、お客さんが「欲しい!」と感じて選ばれないといけなくなったんですよね。
マーケティング3.0
次にマーケティング3.0の解説になります。
マーケティング3.0が主流だった年代は1990年代~2000年代と言われてます。
ここまでくると、だんだん現代に近づいてきたなって感じますね。
世の中は、バブル経済も崩壊して落ち着いてる時代です。
そんな時代のマーケティング3.0は一体どんなマーケティングなのか?
この時代になったら、マーケティング2.0で出てきたウォンツ(欲求)を満たすような商品やサービスでさえも溢れてしまってます。
それによって、お客さんの欲求がより水準の高いものへと変わっていきました。
一体それはどういったものなのか?
その商品やサービスにお金を払う事によって、社会や世界の環境がどうよくなるのか?といった、商品そのものの価値ではなくて、商品を買う事によってどういった社会貢献ができるのか考えるようになったんですよね。
この時に流行ったものの例として、プリウスなどのハイブリッドカーがまさにそうです。
この時代、世界ではやたらと地球温暖化が問題視されてました。
僕も何度もテレビで見てたので、正直うんざりしてたのを覚えてます(笑)
地球温暖化の原因と言われてるCO2が、ハイブリッドカーに乗る事によって、通常のガソリン車に比べて大幅に削減されるのです。
そして人々は、
「自分もハイブリッドカーに乗る事によって、地球温暖化問題に貢献できるんだ」
という想いもあって、こぞってハイブリッドカーを買うようになり、たちまち流行になったんですよ。
ようするにマーケティング3.0は、商品やサービスに社会貢献になどによる精神の充足を求めてる消費者に働きかけていくマーケティングというわけです。
マーケティング4.0
いよいよマーケティング4.0に来ました。
このマーケティング4.0は、2010年代~今に至るまでのマーケティングになります。
つまり現在のマーケティングは、このマーケティング4.0の理論を参考に考えられてます。
気になるのはマーケティング4.0とは一体どんなマーケティングなのか?って事ですよね。
マーケティング4.0とは、商品やサービスの提供により、個々の消費者自身が「こうありたい」と考える自己実現欲求に訴えかけるマーケティングになります。
自己実現欲求とは、「こういった理想を叶えたい」、「こういった事をしていきたい」といった、自分が望むべき物事や状態に対する欲求の事です。
そんな人々の自己実現欲求を満たすための商品やサービスを提供できるかが重要になります。
つまり、この商品やサービスを利用する事によって、お客さんがどういった状態になれるのか?自分の思い描く姿にどう近づく事ができるのかをイメージさせなないといけません。
まとめ
今回はマーケティング1.0~4.0の解説をすると共に、マーケティングが時代の変化に伴い、どのように進化してきたのか話しまてきした。
時代が変化する事によって、お客さんの求める商品やサービスも当然変わってきます。
そこにいち早く気付けるかどうかが、マーケティングの成果を左右します。
もちろん、これからも時代が変化する事によって、新しいマーケティング理論が生まれてくるでしょう。
その時あなたもすぐに対応できるように、過去と現在のマーケティング理論を今のうちに理解しておいてくださいね。
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